四月三日 宣誓・二等陸士就任・階級について その2

『私は、この国の平和と独立を守る自衛隊の指名を自覚し、日本国憲法及び法令を遵守し、一致団結、 厳正な規律を保持し、常に徳操を養い、人格を尊重し心身をきたえ、技能をみがき、政治的活動に関与せず、 強い責任感をもって専心職務の遂行にあたり、事に臨んでは危険を顧みず、身をもって責務の完遂に努め、 もって国民の負託に応えることを誓います!!』

二等陸士に昇任の際、我ら新隊員一同はこの宣誓を高らかに宣言し、 宣誓書まで書いてよく理解もしていない内容を誓わされた。掻い摘んで述べれば有事の際は日本の為に戦い、 そして必要なら死ねという意味だ。入隊前はその辺は憲法九条に気を使って腫れ物扱いされていると私は思っていたが、 災害派遣に憧れて自衛隊に入隊した隊員に対して、

「自衛隊は武力集団や!!困っている人間を助けたかったらボランティア団体にでも行け」

と言い放っている助教を目にした。スリザリン三曹だ。ちなみにその隊員が「なら辞めます」 と意を決すると今度は一転下手に出て、

「ちょっと待ちなさい、早まるな」

と焦っているのであった。ド阿呆め、口は災いのもと、ということわざも知らんのか。




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