四月八日 インフルエンザとメシ上げ その1

三区隊一斑に関しては見事トイレットペーパー品薄事件を乗り切った訳であるが、 一難去ってまた一難ということわざがあるように新たな災厄が新隊員を襲った。

それはインフルエンザだった。

冬場の乾燥した気候であれば学校等においても幾人休んだとか学級閉鎖だのそういった話題はよくある話であろう。 しかし自衛隊新隊員に関しては全員が同じ隊舎に住まい、寝起きするのである。 そういったことからしてその感染規模は恐ろしいものがあった。

これに対する防止策として隊でうがい手洗いやマスク着用などが徹底されたが、 その猛威を止めるには力不足であったらしく、病魔に倒れる隊員は後を絶たず、 一個班が全滅するという悲惨な事例もあった。尚、我ら三区隊一斑は石山班長の熱血指導の下、 気合いでインフルエンザを追い返すという何をどう考えても無茶苦茶な方策が取られたがどういう訳か 私たち第一班だけ一人もインフルエンザにかかることなく至極健康体で訓練に臨むことが出来たのである。




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