四月二十七日 初めての小銃射撃

恐らく生粋の軟弱日本男児であれば初めて本物の小銃で射撃を行うことになっただろう。 私も幼少期、おもちゃの鉄砲を振り回したことはあったが、よもや実銃を触り、 仮にも射撃するようなことがあるとは正直自衛隊に入ってからでも考えなかった。

出来るだけ客観的大局的かつ簡素に射撃の感想を述べると、五月蠅かった。 耳栓はしていたが、とにかく五月蠅かった。しかし、良いこともあった。 それは自分の番が来るまではずっと休憩だということだ。 私は愛吸しているキャスターに火を着けボーっとしながら数を数えた。

「こうしている間にも、給料発生しているのかぁ……」

これはいい、毎日射撃訓練だったら、なんと楽なことか。


尚その週末、風俗店に行っていた隊員がジョニーによる射撃実務演習を行っていたが、 この小銃射撃の話には全く関係がない。




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